最後に静かな≪八瀬・瑠璃光院≫



もはや毎年のこととなってしまいましたが、秋の京都もみじ紀行(というほど大層なものじゃないけれど・・・)というと、よく言えばじっくり、悪く言えばダラダラと書くうちに、年はあらたまり、新春の空気にホンモノの春の気配が・・・という頃、ようやく終りをむかえます。

今回も、この記事でやっと終りです。



大原からの帰り道。八瀬でバスを降り、瑠璃光院に立ち寄りました。
ここが最後の京のもみじ・・・と思うと、毎年ちょっと特別な気持ちになります。
前の年の秋最後の直指庵(►コチラ)もそうでしたが、この瑠璃光院も、訪れたのはこの時が初めて。

あちこちで評判を目にして、とても心惹かれていたところです。





「無量寿山・光明寺・京都本坊」とありますし、仏さまもおられましたからお寺なんでしょうが、ちょっと雰囲気が独特です。
なになに、「格調高い数奇屋造りの書院は、京数奇屋造りの名人と称された中村外二の作」ですって。大正から昭和初期にかけてのたてものだそうです。

・・・ともあれ、二階に上がります。





瑠璃光院は、割と最近まで一般公開されていませんでしたが、今は春と秋だけ拝観することができます。
私が訪れたこの日、ほかには人かげはパラパラ程度、静かでした。





「瑠璃の庭」に臨む、書院の二階(TOP画像も)。

なんと見事な。
あと1週間もすれば、このもみじが燃えるような紅と変わるのでしょうね。
でも、その頃にはきっと人も多くなって、こんな静かな空間を体験することはできないのではないでしょうか・・・(いや、八瀬だから、頑張って早起きすれば大丈夫かしら?)。





書院二階の広々とした部屋には、写経のための机が並べられているのですが、人がいないため、磨きこまれた床や机にお庭のもみじが色を映しており、ちょっと岩倉実相院の「床もみじ」を思い出させるようでした。





それにしても、「瑠璃色」ってどんな色かといいますと。

あちこち調べてみると、「濃い青」ということのようです――ラピスラズリのような。
でも、じゃあ瑠璃光っていうと、青い光なんですか?
・・・なんか、違う気がします。





浄土というところは、瑠璃色に輝いているそうな。

私はずっと、瑠璃色という色は、この世には存在しないのだと思っていました。
人間の想像の中だけにある、表わしようのない美しい色のことだと。
・・・そう思っておこうかな(勝手ながら~)。





これまで、大原や鞍馬や比叡への「途中」みたいに思っていた八瀬。
そこにこんなに美しいところがあったとは。
瑠璃光の射すというこのお庭を、きっとまた訪れようと思います。

真っ赤なもみじの頃も、優しい春の陽ざしの頃も素敵だろうなぁ・・・。



[2009年11月12日(木)訪問]

►瑠璃光院HPはコチラ

webcitron01.gif


2009年の秋は、思うところあって(比叡山ですが)「錦秋の入りぐち」の頃に京都を訪れました。
だから、「あと一週間したらきっと・・・」という風景をあちこちで目にすることになったのですが――でも、この色彩もいいわね~~と、思いました。

・・・負け惜しみぽい?――いや、そうじゃないですよん。
このタイミングでなければ!という色彩にも出遭えたし、何よりこの静けさ。
秋の京都の怒涛の混雑というのは、思う以上に限られた数週間のことなのですね。

「人混みは苦手です」という方にはなかなかおススメしたい、11月初めの京都です。
(私は・・・結構ピーク時も恐れずアタックしちゃうんですが^^)

そしてこれもいつものこととなりましたが、この長々しいもみじと食の旅の記録にお付き合い下さった皆さま、本当にありがとうございました。
写真も、またもっと練習しますので(希望)、これからもよろしくお願いします<(_ _)>。


►2009年11月京都旅行記・目次はコチラ

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瑠璃光院・紅葉編
叡電に乗って 着いた先は八瀬比叡山駅。 木橋を渡って少し歩くと 瑠璃光院に到着します。 瑠璃光院はこれで2回目の訪問です。 前回訪れたのは、今年の春の特別拝観の時でした。 春の記事はこちら⇒★ 新緑の時はゆったりと思う存分観れたのですが・・・...
2010.12.03 23:08 | Toy Soldiers
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Comment

にいやん | URL | 2010.02.24 01:06 | Edit
Mikiさん、こんばんは
〆が瑠璃色とは、なんとも素晴らしい!
ちょっと早めの紅葉もいいですよね
高雄、嵐山、比叡山、大原などなど
今年の秋が待ち遠しい
いやいや、その前に 桜の癒し、新緑のパワー、夏の京都と
ず~と楽しめますよね
これからも、宜しくお願いします。

yurinippo | URL | 2010.02.24 15:27 | Edit
いつもMikiさんのところにお邪魔しても
「きれい!」か「美味しそう!」しか私には語彙がないもので
最近はコメントちょっぴり遠慮していたのですが(笑)

でもやっぱり、とってもきれいでした。どのお写真も。
特に今回は知らないところばっかりで、
ゼヒ次回の(いつだ?)京都旅行の参考にさせていただきます!
あー、1冊の本になればいいのにな。
「lazyMikiの京都案内」出版みたいな、そういう話ありませんか?

Mikiさんのところでゆったりと古都の秋を楽しみ、
外に出てみれば春になっており(梅の香りがするし目がかゆいのでホンモノ)、
冬が苦手な私にはとてもありがたかったです~~^^
ruksak | URL | 2010.02.24 15:54 | Edit
もみじの写真を見ているといつもなぜか静寂に包まれますね。
心に落ち着きを取り戻させてくれますの。
しばらくしたら桜色に変わりますね。
Mikiさん多忙だから、カメラの練習の時間取れますか。
lazyMiki600px | URL | 2010.02.24 23:18 | Edit
To にいやん、
しっかし、自然の色彩は美しい。そして京都も美しい。
何度訪れても、その度に心洗われます。
飽きるってことがないです~。

もう来年の秋は、いつ頃どこに行こうって考えちゃってるワタシでございます。
我ながらなかなかステキなプランなんですの♪

が、その前にそう、桜咲く春の京都でごじゃります。
日曜日、みんなでどこを歩きましょうかね~。
洛南の方なんか、どーどす?
lazyMiki600px | URL | 2010.02.24 23:24 | Edit
To yuriさん、
ゆるゆるお付き合い下さいまし~。
しかし、年をとってまいりますと(70代のようですが・・・)、話題の起伏といったようなものが乏しくなりますですね。
出不精になりますし。ついついパターンを踏んでしまうというか。とほ。

>そういう話ありませんか?

ないだすよ。
それにしても、京都ってのはもー、あらゆる類いの観光本、案内本、グルメ本がすでに存在する感じですのぅ。
でもって、それを飽きもせずに、出かける度にちょこちょこ購入しているワタシ^^;
だって綺麗なんだもん・・・。

今日、すっごく暖かかったですね!花粉も飛んでるんでしょうね!
ワタシ、桜の花粉症なんです。でも花見に行くのデス!
lazyMiki600px | URL | 2010.02.24 23:29 | Edit
To ruksakさん、
lazyMikiは多忙ぢゃないです。
まあ、「ぐーたらするのに忙しい」などと言葉あそびもできますが。
でも、ぐーたらだから「写真を撮りに出かけよう」ってのもなかなかしないんですよね。
去年は梅を撮らなかったので、今年は桜写真の予行練習に、梅を撮りに行こう(梅よ、ゴメン)と思ってはいるんですけど。

人混みを恐れることがさほどではない気がする私ではありますが、やっぱり静寂の風景っていいですよね~。
風の音が聞こえるというのはステキなことです・・・。
belfast65 | URL | 2010.05.25 23:26 | Edit
こんばんは。

TBいただきました。
これからもよろしくお願いします~^^
lazyMiki600px | URL | 2010.05.27 00:42 | Edit
To belfastさん、
どもども。
こちらこそ<(_ _)>。
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